弊社の開発品「防曇(ぼうどん)フィルム」について簡単にご紹介いたします。
空気中には水分が含まれていますが
空気中に含むことが出来る水蒸気の量は温度によって変わります。
暖かい空気は水蒸気を多く含むことが出来ますが
冷たい空気は少ししか含むことが出来ません。
水分を含んだ空気が冷やされると
窓やコップなどの物体表面で液体(水滴)となって現れることで
曇りが発生します(水の凝縮)。
曇りは細かい水滴の粒ですので光が乱反射し
透明な窓ガラス等では外が見えづらくなってしまいます。
これを化学的・物理的に防ぐことを「防曇(ぼうどん)」と呼びます。

防曇のメカニズムとして主に以下のようなものがあります。
1.親水性コーティングによるもの
表面に親水性のある材料をコーティングすることで
水分が水滴にならずに薄い水の膜となります。
水滴が出来ないため光の乱反射を防ぐことが出来ます。

2.吸湿性コーティングによるもの
表面に吸湿性のある材料をコーティングし
空気中又は表面の水分を吸収することで
水滴の形成を防ぎます。
親水性コーティングとは異なり、ある一定の水分を吸収すると
それ以上は吸収できなくなります(=飽和)。
3.撥水性(滑水性)コーティングによるもの
親水性とは逆に、撥水性や滑水性のある材料をコーティングして
水滴の付着を防ぎます。大きい水滴に対しては有効ですが
結露による細かい水滴の付着の除去には不向きとされています。

4.加熱によるもの
上記の3つ(コーティング)とは異なり、表面を強制的に温めることにより
結露を防止するものです。
自動車のウインドウなどで利用されています。
弊社の防曇フィルムは基本的に親水性コーティングによるアプローチとなっており
用途別に3種類のラインナップが御座います。
フェイスシールド、カメラのレンズ、浴室鏡面等で採用事例があり
いずれもご好評頂いております。
詳細は下記リンクからご覧ください。
防曇フィルム
